31 October '2003 - 16:47 | 雑記 服部君
日本人がハロウィンといえば服部君の事件。 もう何年も前になるけれど、アメリカに来て最初のハロウィンの時、この事件のことを持ち出して友達のアメリカ人たちに文句を言った時の反応が今も忘れられない。だって、殺されて当然というようなことを、半ば冷笑気味に言うんだから。
その当時のおれは、子供を殺して無罪というのはどう考えてもありえないだろうと思っていたから、これには凄くびっくりしたし当惑した。こいつら、きっとアホだ、どんな理由があろうと子供を殺していいわけがないだろう、と。
その後、何年もアメリカで暮らしたからというのもあるのかも知れないが、今のおれは、あの事件に関しては殺された方が一方的に悪いとしか思えない。同情の余地もあまりないとさえ思っている。
まず、そもそも南部、それもルイジアナなんかに留学させるのが間違っている。差別的意見と言われようが、おれは死なない可能性が高い考え方を選ぶべきだと思うし、実践するべきだと思う。奇麗事を言って殺されるかも知れない生き方を選ぶのはその人の自由だし、その生き方には何の文句もないけれど、おれはより死ににくい方向を選ぶし、それに文句も言われたくない。
日本人は、アメリカのことはよく知っているような錯覚があるのかも知れないけれど、やはり外国なんだし、よくよく調べて留学するなりさせるなりしなくてはいけないのだ。
単純に考えても、ルイジアナに留学するのとニューヨークに留学するのとでは、きっと殺される確率は何倍も違うんじゃなだろうか。殺されてから、あんたら野蛮だ、って文句を言ったって始まらない。日本で生まれ育った日本人が、納得できようができまいが、そんなことは何の関係もない。現に殺した人は刑事裁判では異論の余地なく無罪なのだ。これはおかしな結果でもなんでもなく、アメリカでは満場一致で無罪なのだ。この結論がおかしいと思うなら、そんなおかしな国などに来てはいけない。
アメリカでは、知らない人の家に裏口から間違って入ってしまったら、撃ち殺されても仕方ない。ましてや、止まれというのに止まらなかったら、当然撃ち殺したっていい。ただ、それだけのことなのだ。