29 August '2006 - 19:46 | 単車と旅 チャボ発見
八月の五日から二十日までの二週間ちょっとのあいだ一緒に旅をしていた友人が日本に帰る日の前日、近所の本屋にハーレー雑誌などを物色しに行った時のこと。
年に数回、手にするかどうかという程度のハーレー関連の雑誌なのだけれど、友人がいろいろとチェックしているのを見て、自分も久しぶりにパラパラとめくってみた。
そして、何気に手にとったある雑誌の中ほどで紹介されていた一台のバイクに目が入った。それは、いわゆるゼロスタイル系のカスタムだった。「ふ〜ん。アメリカにも、ゼロっぽいのがけっこう来てるんだねえ…」そう言いながら、その先のページをパラパラとめくって手が止まった。
見覚えのある顔がそこに写っていた。んんん?えーと、これ、誰だっけ?知ってる顔だけど… えぇぇぇぇぇぇ?!
たまたまゼロスタイルのカスタムという話を友人とした直後ということもあって、余計にその偶然に驚いたのだけれど、その見覚えがあった顔とは、なんとゼロの木村さんだった。うーわ、懐かしい!懐かしすぎる!!
おれは、97 年の夏に渡米する直前まで、たまたま近くに住んでいたということもあって、ゼロにはちょくちょく遊びに行っていた。
ほとんど金を落とさない客なのに、しょっちゅう来ては、あれこれ質問して教えを請うて、タダでガラクタやナットなどを好きなだけもらっていくだけという二十代後半の若者に、木村さんも熊谷さんも、本当にいろいろなことを教えてくれた。ハーレーいじりというか、ショベルいじりに没頭していたころの青春の一ページ。
渡米の前に、必要もないのにゼロに挨拶に行ってアメリカに行くと言ったら、面白い土産話を期待してるよ、と励ましくれたことを木村さんは覚えてるかなあ。
その木村さんを、たまたま手にしたアメリカのハーレー雑誌で偶然にも発見することになるとは、本当にびっくり。滅多にみないハーレー雑誌に、たまたま小さな記事で紹介されていただけで、十中八九、見落としていたとしてもおかしくないのに。
そして、それにもましてびっくりしたのは、その小さな記事の内容。なんと、木村さんはゼロを辞めて、今年からアメリカでカスタム屋を新たに始めたと書いてあるではないか。うーわ。
気になって調べてみると、木村さんが新たに始めたその店は、先日旅をともにしたもう一人の友人の家の近くにあることが判明。チャボエンジニアリングというらしい。うーむ。行かなくては。LA 郊外にあるその店は、うちからはちょっと遠いのだけれど、ぜひ遊びに行かなくてはいけない。なんとしても、そのうち遊びに行かなくてはいけない。
ツアラーで行ったらびっくりするだろうな。でも、一人で LA なんて行ってられないから、家族でミニバンかな。もっとびっくりするだろうな。女房はゼロに連れて行ったことがある気がするけれど、子供はいかなかったし。
それにしても、あれだ。ゼロの木村さんといい、はてなの近藤氏といい、日本でかなり(もしくはそれなりに)成功してきた人がわざわざアメリカに来て、ゼロからチャレンジしてしまうというのは、日本にとってはどうなんだろう。いいことなのか、いいことでもないのか。
まあ、単に、チャレンジせずにはおれないはみ出し系の人たちってことなのかも知れないけれど、仮にそうだったとしても、そういう人たちがわざわざアメリカに来るってことには、やっぱりそれなりの理由があるはず。日本じゃなかった理由は、人それぞれ違うんだろうけれど。
うーん、いつ、行こうかな。今週末かな。