16 April '2008 - 20:46 | 技術動向 メールアドレスにみるネットリテラシー
将来アジア系初の米国大統領になる予定の我が子は、そんな親の予定とはとくになんの関係もなく、ふつうに地元の学校、いわゆる現地校というのに行っている。
クラスが始まってすぐの頃に、そのクラスの親の名簿と言うのを作ってくれた人がいて、それがメールで送られてきたのだけれど、それが Google Docs のスプレッドシートで書かれていた時にはちょっとニヤリとした。お膝元とはいえ、素晴らしすぎるだろう、と。(その後、彼女とは火曜日のボランティアをともにすることになり、彼女の旦那ともなんどか話す機会があって分かったのは、その旦那は Googler であったということ。なるほど)
それはそれとして、先日、日本語補習校というのに行くことになった将来アジア系(ry の我が子のクラスの親の名簿と言うのあって、それは誰かが書いた専用サイトで管理されていて、それはそれで大したものだとは思うのだけれど、その管理画面をみていて気づいたことが、親の使っているメールアドレスのパターン。
ちょっと気になって、現地校の名簿を確認してみたら、使われているメールアドレスの頻度は、以下のパターンになっていた。
yahoo.com > gmail.com > hotmail.com >>> 自前ドメイン >>>(越えられない壁)>>> ISP (comcast.com)
ちなみに、自前ドメインの人というのは、Google Apps か GoDaddy のようなネームプロバイダのものを使っていた。さすがに今さら自前でサーバを立ててる人はいないらしい。まあ、1、2、3 の差は誤差の範囲だったけれど、ようするにパーマネントに使っているウェブメールのアドレスがあるということ。
それにしても、yahoo.com が根強く人気というのは何となく分かる気がする。デスクトップのメールクライアントと同じような操作感というのは、その方が安心する人は多いのだろうと思う。それでなにが嬉しいのかよく分からないけれど、知ってるパターンと一緒というのは楽なんだろう。うちの職場でも yahoo.com のメールの根強いファンがいる。
ただ、hotmail.com を使いたい人の気持ちはよく分からない。メールアドレスを変えたなくないというだけのことだろうか。実際には gmail.com に転送して使っているのかも知れないけれど、いまどき hotmail.com はない気がするけれど、そうでもないのだろうか。さすがに研究用にすら hotmail.com は久しくみていないので、よく分からない。
さて、日本語補習校の方はというと、、、
ISP (comcast.com, sbcglobal.net) >>> hotmail.com > yahoo.co.jp >> gmail.com
という順番だった。
つまり、多数の人がプロバイダのくれたアドレスをそのまま使っているということで、これははっきりいって意味が分からないし、ありえない。何も考えてないのだろうと思う。考えてやっているのだとしたらそれはそれですごいけれど、たぶん何も考えてないに違いない。
ていうか、なんだ、これは。ありえないだろ。Yahoo! Japan をメインに使っていてそのアカウントのメールがメインという人が多いのだったら意味は分かるけれど、つか、gmail.com がここまで惨敗って笑える。なんか、高校のときに埼玉から豊橋に引っ越したら「おまえ、ど訛っとるなあ。訛っとるって自分じゃ分からんだらぁ?」ってクラスのみんなにからかわれたのに、ちょっと似てる気がする。ルールが違うと何もかもが違う、みたいな(笑)
まあ、日本の人たちがこうってのなら、それはそれでいいし、べつに何とも思わない。どうせ、Yahoo! Japan とか Hatena とかの国だし、持ってる唯一の計算機はケータイの国だし、いまさら何が来ても驚かない。
でも、同じベイエリアに住んでいて、しょっちゅうグーグルでタダメシ食わせてもらっていて(嘘)、なんでこんなにはっきりとした特徴的な差がでるのだろうか。
うーん、これはネットリテラシーとかいう次元の問題じゃない気もしてきた。
もちろん、どっちも一クラス分のデータなのでサンプル数があまりにも少なすぎるけれど、クラスはランダムに編成されているのだからそれなりに傾向はあるんだろうと思う。
うーむ、うーむ、うーむ。
k.daiba - 16 April '2008 - 22:37
でも、gmail.com を使わせてくれないサービスがあったら、さすがにびっくりするなぁ。日本での gmail.com の立場を想像するに、びっくりする方が間違ってる気もしますが :p
ひろしま - 16 April '2008 - 22:48
ちなみに、数年前やはりクラスで緊急連絡網を作るために クラス委員が e-mail アドレスを集めていたときに、どれくらいの頻度で e-mail をチェックするかみんなに聞いたら、一週間に一度とかいう人が数人いたのには、さすがに腰抜かしましたけどね。おいおい、郵送した方がはえーじゃねーかよ、みたいな。
toshiaki () - 17 April '2008 - 06:28
というか、週一のメールチェックって、なんか懐かしい響きですね。いったいいつの時代の話かと思いますが、メールで連絡がつく可能性があるだけヨシってことなんですかね。
しかし、どういう生活を営んでいるのか想像もできないなあ。
ひろしま - 17 April '2008 - 06:40
yukikukan - 17 April '2008 - 11:49
問題は、ベイエリアの日本人もなんで同様にダメなのか、なのです。専業シェフの奥様たちには関係ないのかも知れないけれど、そうはいってもここはベイエリアですよ、と(苦笑
ひろしま - 17 April '2008 - 13:08
政府の研究員から、学生から、ビジネスしてる人も、XX放送支局長の個人アドレスまでもhotmail
チャットするからな。。私でさえ、最初そりゃないだろ。かっこ悪すぎるだろ、と思ったけどねぇ。
あとさぁ、家の旦那のような技術系大企業は個人アドレスグーグル禁止命令でてるんだよ。だからヤフー使ってる。グーグルに情報が漏れるから、絶対使うなって指令がでてるんだ。
よーこ - 18 April '2008 - 02:36
さて、ときどき見聞きする「Google に情報が漏れる」という疑念は本当に興味深いです。確かに Google は、UFO やそれに乗ってきた宇宙人情報をひた隠しにしている米国という国の連中が作った企業ですから、考えうるすべての陰謀を巡らせていても不思議はないけれど、ふつうに考えれば、個人情報を嬉しくない形で利用する可能性は Yahoo! の方が百倍は高いと思うんですけれどね。ていうか、一言で言って Google はそういう悪意からもっとも遠い企業だろう、JK(ってぼくもいちど言ってみたかった)
それにしても、人の手を介さずにぜんぶアルゴリズムだけで実現するということを目指し実践している Google と、計算機では容易には到達できそうもない質を実現するために最初から人手を使って人海戦術で通している Yahoo! という二社を比べて、後者の方が安心だと感じるというのは、一体どういうことなんだろう。この話を、プログラムよりも生身の人間の方が安心できるからだろうってことだと推論できると面白いんだろうけれど、たぶん、そんな高等な話じゃなくて、単純な勘違いか思い込みかアンチってだけな気がしちゃいます。過去に社内の優秀な数学者をたくさん Google に引き抜かれた恨みだったりしてねw
ひろしま - 18 April '2008 - 06:26
にしても日本語補習校の親のメールアドレスは確かに
ISP (comcast.com, sbcglobal.net) >>> hotmail.com > yahoo.co.jp >> gmail.com
ですね。
去年、補習校のクラス用連絡メール関連でいくつか問題があって、そのときに何人かと話した印象では、原因は単純に「興味もない。もちろん理解する気はかけらもない。」というのが答えだと感じましたね。
補習校に通う子供の親の構成比は
日本の大企業>>国際結婚永住組>>>シリコンバレーに自力で働きに来たエンジニアや研究者
ってかんじですかね?
だから何も考えずにWindowsについてきたOutlookを使い、IEを使い、ISPから配布されたメールアドレスを使うと。IM使う人はMSメッセンジャーを使い、そのとき取得したhotmailのアドレスでWebメールすると。
現地校では、親がそもそもシリコンバレーで働いているわけで、そりゃあ比較するまでもなく確率的にネットリテラシーは高いわけです。
mmt (ウェブサイト) - 19 April '2008 - 01:46
ひろしま - 19 April '2008 - 08:55