14 December '2005 - 14:40 | 雑記 コニーチワ
今朝、同僚と仕事の話をしていたら、日本から来たお客さんが近くを通りがかった。 おれの存在に気づいた彼女は「こんにちは」と言い、おれも「こんにちは」と返した。すると、同僚は「今、ボンジュールって言ったの?」と訊いて来た。どういうメカニズムでそう聞こえたのかはさっぱり分からないけれど、とにかく、彼にはそう聞こえたらしい。
なので、「いや、『こんにちは』って言ったんだよ」って教えてやったら、なにそれというので、「『コニーチワ』って意味だよ」と教えやったら、「ああ、『コニーチワ」か。今の人、日本人だったのね」と納得してくれた。
ふつーのアメリカ人なら、誰でも、「コニーチワ、サヨナーラ、アリガート」、くらいの日本語は知っているが、それらを正しく、「こんにちは、さようなら、ありがとう」って発音すると、気がつかれないことが多いのが面白い。日本語のことを少しでも知っている人の中には、日本語にはアクセントがなく、平坦でのっぺりと一本調子で話す言葉だと思いこんでいる人もいる。
日本語には、英語みたいなアクセントはないけれど、その代わりトーンがある。中国語に「四声」あるように、日本語には「ニ声」の区別がある。ほとんどの単語は一声しかないけれど、それでも、それらのトーンは厳密に決まっているし、文章全体のトーンも完全に決まっている。地域による違いは顕著だけれど、正しいトーン以外の読み方は、ガイジン風かロボット風になってしまう。
英語も、日本語や中国語と比べるとほとんど重要じゃないとは言えるけれど、それでもアクセントだけ残して完全にトーンを無視して発音するとロボット風になる。だからトーンの重要性は英語人にも簡単に理解されるはずなのだが、どうも日本語ではトーンこそが大事ということを知っている人はあまりいない感じがする。まあ、ちゃんと真似するのはけっこう難しいのかもしれない。
ちなみに、これもあまり知られていないことだが、Wells Fargo 銀行のウェブサーバは、KONICHIWA/1.0 で動いている。ぜんぜん関係ないけれど。
このウェブサーバアプリに名前をつけた人は、「こんにちは」って言ったら理解してくれるや否や。ちょっと気になる。