11 May '2004 - 00:45 | 雑記 ミネソタ@サクラメント 三回戦
残り4分で 14点差。確かに一昨日のこともあるので、まだ終わったわけじゃないけど、今日の調子じゃあ、ミネソタの勝ちは決まったな…と女房と話していたら、なんとそこから 20-4 のランで同点に追いつかれた。信じられん。 Mike Bibby と Peja が 3ポインターを決める、決める。本気を出すのが遅すぎたけれど、この二人は本当にさすがすぎる。難しい体勢でも、がんがん捻じ込む。ホームで見ていたファンは最高だっただろう。おれも、相手が KG じゃなかったら、もう狂喜乱舞で「おれの Peja」を応援してたんだろうけれど、このシリーズでは KG を応援しているんで、ほんと、寿命が縮まった。Peja が決めて嬉しいんだけれど、同時に悔しくってね。
ともかく勝ててよかった。これで、シリーズを勝てる可能性もかなり見えてきた。次の試合が楽しみだ。
しかし、試合は決まったとばかりに足早に帰った人たちは、いいところを観ずに帰ったわけで、ほんとにバカだなぁと思う。試合は下駄を履くまで分からないのに。
アメリカでは、とくにこういうスポーツ観戦の場合、そのゲームの過程よりも結果を重視するあまり、結果がほぼ決まったとなれば最後まで観ずに帰る人は多い。
結果も大事だが、その過程を楽しんでこそ本当に面白いというのに、そういうことが分かってない人が多いのだ。
ただ、こういう浅はかというか淡白な感覚は、ある状況では有利に働く面もある。実は、アメリカ人選手の方が日本人選手よりもプレッシャーに強いと思われるのは、ポジティブ志向というよりも、こういう淡白な感覚が幸いしていると思われる。
つまり、過程にくよくよしたり反省したりしないで、結果だけに集中することができるのだ。
反省大好き日本人としては、負けは負け、勝ちは勝ち、なんて一言で片付けてしまうのはまったく反省がなく、勝戦や敗戦から学ぶことが本当に大事なのに、などと言いたくなってしまう。だが、反省なんてしないでも、とにかく勝つことだけに集中してる連中がたくさんいれば、その中からは凄いヤツが出てくるってことなんだろうと思う。
この方式だと、実力のバラツキも多そうだし、でも、同時に、突出したヤツが出てくる可能性もかなり残されているように思う。そして、アメリカ方式というのは、実はその可能性にこそかけていると言えそうな気がする。
そんなんでいいのかよとも思うが、結果を見ればそれでも良さそうだと言えそう。
具体的な例でいうと、たとえば、マック鈴木の例を見るまでもなく、メジャーと日本のプロ野球を比較すると、日本の方が遥かにまともでちゃんとしているのは明らかなのだが、決して日本の野球ではメジャーには勝てない。勝てていない。
その理由は、決してパワーや薬物などではなく、やり方はどうでもいいけどとにかく勝つことだけに集中している人たち、また、勝ち続けてきた人たちの集合から出てくる最強の人たちというのは、ほんとうに凄いのだ、ってことなんだと思うわけ。
ま、この方式を採用するには、ジャイアン方式、つまり、世界の凄いものはみんな日本のものって思って裾野を広げる以外にないだろうけど、難しいだろうなぁ。アメリカのプロスポーツには外国人枠なんてものはないけれど、そもそも、そういうことを日本で真似するのはまったく無理だろうしなあ。
別に真似する必要はぜんぜんないからいいんだけれど。