10 February '2005 - 09:18 | 子育て 残酷にもほどがあります
近所の IKEA で買ったラックを壁に取り付けるために、アンカーとネジを Home Depot に息子と二人で買い物に行った時のこと。出かける直前、おかあさんとのしばしの別れを必要以上に惜しんでいるかのような口ぶりだったので、道中、車の中で以下のような会話が始まった。
「宗ちんは、母さんが大好きだなあ」
「おかあさん、だいすき」
「じゃさ、お父さんとお母さんのどっちが好き?」
「えー、おかあさん」
「今すぐ、ここで降りて一人で帰るか?」
「かえらないよ。かいものいってネジかうの」
「だったら、お父さんと二人で買い物に行くんだし、お父さんって言うべきだろ」
「おかあさん、だいすき」
「おとうさんは好き?」
「おとうさん、きらい 」
「き、き、嫌い!? はあ?? なにそれ。お父さんのこと嫌いなの???」
「そうよん」
「お父さんは宗ちん大好きなのに、なんでだよ!!!ありえねーよ」
「おとうさんは、きょかちゃんがすき」
「いや、そうかもしれんけど、おまえも好きだろ」
「そうちんは、おとうさん、きらい」
「まじでー。毎晩、おとうさんが帰ってくると大はしゃぎで喜ぶじゃんか!」
「そうちんは、おかあさんがすきで、きょかちゃんは、おとうさんがすき」
「違う、違う。おまえ、完全に勘違いしてるって。宗ちんも杏ちゃんも、お父さんが大好きなんだよ」
「えー、おとうさん、きらい」
「意味分かってんのか、おまえ。ていうか、好きっていって。お願いだから」
「えー、おとうさん、きらい」
「ごめん、おとうさん、泣きそうだよ。もう帰ろっか」
「ネジ、ネジ!」
「宗ちんはお父さんが嫌いだなんて、悪い子だね。悪い子は、Snow は行けない約束だよね。」
「えー、Snow 行く」
「行かないよ。宗ちんは、お父さんが嫌いだもん。嫌いな人とは行けないよ。仕方ないよ」
「えー、Snow 行くよ」
「じゃ、お父さんのこと好き?」
「おとうさん、ちょっとすき」
「ちょ、ちょっと!?」
「うん。ちょっとすき」
「こんだけ言ってもちょっとなのかよ… でも嫌いよりかはいいか…。じゃさ、もう一回好きって言って」
「おとうさん、ちょっとすき」
「お父さんは宗ちんが大好きで大好きで大好きだよ」
「そうちんは、おとうさんがちょっとすき」
「どんな仕打ちやねん、これ……(T^T)」
自分がどれほどお父さんを傷つけているか想像もできない我が子。屈託なく笑いながらはっきりと「きらい」と答える彼に、笑いが止まらなかった。
MSY - 08 February '2005 - 10:29
ひろしま - 10 February '2005 - 09:18