19 August '2005 - 23:44 | 時事, 英語 どこにいるのか考えろ
移籍が決まった中田の会見をちょっとだけニュースでみた。 イタリア語だけでなく英語も上手だったとは知らなかったので感心した。英語だけで会見したということが日本では大きく取り上げられているらしいけれど、日本人記者にも英語で質問させるところが中田らしいとは思った。
フジテレビのニュースでみた会見はほんのちょっとだったけれど、日本人記者が「今後は英語で質問しなければいけないのか」と聞いて、中田が「どこにいるかを考えないといけない」と答えるシーンをわざわざ取り上げていた。英語苦手の日本人的にはよっぽどのことなんだろう。
おれの職場では日本から来た客を迎えてミーティングすることがちょくちょくある。デジタル家電業界はやはり日本が強いので、当然といえば当然だが、職場に は日本人はおれしかない。日本語を勉強しているというガイジンもいるが、単語を知っているというだけで会話ができるというレベルではない。
そこで、日本から来た客とのミーティングがある時、時々だけれど、念のために同席して欲しいと頼まれることがある。おれは通訳も翻訳もしないということを 全員に周知してあるので、よっぽど困っているか、もしくはおれと仲がいい同僚じゃない限り、滅多に頼まれたりしないわけだが、そうは言っても、やはり、あ る時はある。
そして、そういうミーティングで必ず聞くことになるのが、「日本語で質問してもいいでしょうか」という質問である。
今度聞かれたら、ぜひ、おれも言いたい。
You have to think where you are.
でも、さすが相手は記者じゃなくて客だから、もう少し丁寧に、
Would you mind if you consider where you are, please?
というべきだろうか。
うーん、どっちでもいいから、はやく言いてー。訊かれたら、待ってましたとばかりにすかさず言う。
もう、おれ的にはめちゃくちゃウケるんだけれどなあ。でも、たぶんウケないんだろうなあ。特にガイコクでいっぱいいっぱいの相手には特に。面白いのにもったいない。
それにしても、そこに一人でもガイジンがいたら、日本語ではなく英語で喋るというのは、ガイコクでは基本中の基本。苦手だろうが何だろうが。
自分よりも英語が上手な日本人の前で自分のヘタな英語を披露するのが恥ずかしくて仕方ないという気持ちも分かるには分かるけれど、それでも、そこにいるガ イジンを無視していないという態度を表明することこそが大事。日本語で喋るということは、そいつを無視しているという意思表示でしかない。
だから、中田の態度は実に正しい。もちろん、中田の場合、日本のマスコミ嫌いというのもあるのかも知れないけれど、たぶん、そういうことよりも、日本語で喋ったらおまえら以外に誰も分からんだろってことだ。
それにしても、いいなあ、プレミアリーグは。アメリカの MLS にも来ないかなあ、中田。
davilin (ウェブサイト) - 27 August '2005 - 06:05