ぼんやりと考えている人

ひろしまなおき (廣島直己)
名前: ひろしまなおき (廣島直己)
住処: シリコンバレー
職業: しがないプログラマ
家族: 愛妻一人、息子一人、娘一人
道具: ハーレー二台、ギター三本
電紙: n at h7a.org

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以前にぼんやりと考えたこと

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23 June '2006 - 02:39 | 雑記 波束を収束させるの禁止っ!

朝に一試合、夜に二試合か三試合ほど観るというワールドカップ漬けの生活を続けている。時間が足りない。仕事も忙しい。自業自得なので文句はない。

問題は、夜に見る予定の試合の結果を間違って知ってしまわないようにすることが思いのほか面倒くさいこと。

まず、ニュースサイトなどはまったく安心して見られない。スポーツ系は全滅。他のスポーツの結果とかを読みたくても、どこで偶然ワールドカップの結果を目にしてしまうか分からないから、一切見ないようにしている。メールもブログも、何が書かれているか分からないから、見てない試合がある状態では一切読まないようにしている。

また、試合を観ている最中、裏番組で放送されている試合のゴールシーンを合間に放送されたりするのも困る。同時にやっている試合の場合はとくに楽しみにしている試合の方を先に見るようにしているけれど、場合によっては裏ゲームのリプレイシーンなどはテレビから目を逸らすなどして対処している。ただ、それでもどの時間帯で点が入ったかは分かってしまうので、完全に何も知らないという状態は作れない。

職場では、昨日の試合以外は話題にしないということにしている。今日の試合の結果はウェブでも分かるけれど、話題禁止。サッカーが好きなやつは自動的に黙ってるし、好きじゃないやつは結果は知らないので問題ない。

また、間違ってテレビで結果をみてしまわないようにも気をつけている。なんと言ってもデジタルテレビを開発している職場なので、朝から晩までそこら中でテレビが漬けっぱなしだし、適当に選局のテストをしていると試合を放送しているチャンネルになってしまう場合があるので、とても気をつけている。

そんな苦労をしながら毎日がんばっているわけだが、とくに今日は日本の最後の試合なので、いっそうの注意を払って一切の情報を完全シャットアウト。いつにも増して家に帰るのが楽しみで仕方ない一日だった。

ちなみに、試合前のおれの予想は、「良くて 2点差、たぶん 3点差。もしフォワードが同じだったら、点は 1点も取れないだろうけれど、何とか気合を見せて 1点をもぎ取って欲しい。3-1 なら勝ちってことにしてやりたい。」だった。まあ、実力の差がありすぎなので、偶然、勝ててしまう可能性もほぼないし、まあ、ふつーの予想。とはいえ、可 能性がゼロでない以上、それに賭けて応援したいと思っていた。

もちろん観るのは録画なので、おれがどんなに熱く応援したとしても結果はいまさら変わらないんだけれど、こういう時にこそ量子力 学を駆使して、「いやいや、波束はまだ収束してない!」って言い張るのが楽しいわけだ。

と、そんなことを思いながら仕事をしていた今日の夕方の6時ごろ、すごく久しぶりに女房の義母からスカイプのチャットのメッセージが来た。何ヶ月ぶりだろうか。

そして、その第一声。

負けたね〜。

もう、見た?

一瞬にして、日本勝利の確率がゼロに、波束は収束しました。

いやー、ビックリしました。あまりにビックリしすぎて、そのままラップトップを投げそうになりました。

が、すぐに気を取り直して、無言のまま、すぐにそのウィンドウを閉じました。このまま点数までペラペラ書かれてはたまらない。また、同時に縁も切ろうかと思いました。いや、殺意も覚えました。まじで。

おれがどれくらい憤慨しているかは、いくら説明しても、きっと彼女には永久に理解できないだろうと思うし、逆に、なんでそんなことくらいでそんな怒っているのだ、男のクセにケツの穴の小さいな、くらいは平気で言うと思う。まあ、ブチギレるだけ損っていうか、そもそも関わっている時点で大損。

何かを、それこそ死ぬほど楽しみに待つということがないのだろうな。そういう人には、人がどれほどそれを楽しみにしているかなんて想像もできないのだろうと思うし、一生、分かり合えないだろう。

まあ、それはそうと、玉田のシュートは良かった。先取点ということもあり、かなり感激した。玉田の得点で、よりいっそう、柳沢と高原は暗澹たる気持ちで帰途に着くしかないだろうが、素晴らしいゴールがひとつでもあったということは、日本にとって幸運だったと思う。

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