04 October '2006 - 21:52 | 日米対決 格差があった方が面白い
最近の日本では、格差社会がどうだのというのが流行っているが、格差社会で格差というものをイヤというほど思い知られている当方としては、日本の格差なんて誤差じゃないのかと思う。
うちの息子が通っている幼稚園はいわゆるベイエリア一の金持ち地区にあるため、クラスメートの多くがいわゆる大金持ちだったりする。ふだんはそのことに気づかなかったりするが、たとえば誕生日会などに呼ばれると、生活水準の差をまざまざと見せ付けられる。
先日も、息子の友達の誕生日会に誘われて行ったのだけれど、その会場はその友達の家の庭だった。
誕生日会というと、公園とか博物館とかなどの施設の一部を借りてやったりすることが多いわけだけれど、大金持ちの場合は、家でやるのがデフォルト。
これは公園とかではなく、友達の家の庭で、写真はそのほんの一部。綺麗な芝生の面積だけで百坪はくだらない。まあ、土地が千坪、建坪が百坪といったスケールなので、ひとがいくら来ても困らないし、何をおいても狭くなったりしない。
こんな大きな家に招待されるたびに、どうやったらおれも住めるかなあと考えてみるのだが、なかなか簡単な方法はなさそう。なんとかしてもう一発当てないとなあ。
ちなみに、うちの近所でどのくらいの格差があるのか、簡単にデータを書き出してみた。他の地域も知りたい人は Wikipedia の California locations by per capita income をみてくださいな。
場所 | 一人当たり年収 | 平均世帯年収 |
---|---|---|
Atherton | $112,408 | $200,000+ |
Woodside | $104,667 | $196,505 |
Portola Valley | $99,621 | $180,893 |
Hillsborough | $98,643 | $200,000+ |
Los Altos Hills | $92,840 | $181,865 |
Emerald Lake Hills | $68,966 | $141,255 |
Los Altos | $66,776 | $148,201 |
Saratoga | $64,179 | $155,246 |
West Menlo Park | $62,302 | $146,946 |
Palo Alto | $56,257 | $117,574 |
Los Gatos | $56,094 | $119,194 |
Menlo Park | $53,341 | $105,550 |
San Carlos | $46,628 | $103,971 |
Foster City | $45,754 | $106,099 |
Cupertino | $44,749 | $109,455 |
Burlingame | $43,565 | $91,309 |
Belmont | $42,812 | $80,905 |
Mountain View | $39,693 | $80,379 |
Sunnyvale | $36,966 | $81,634 |
San Mateo | $36,176 | $76,224 |
Campbell | $34,441 | $78,663 |
Redwood City | $34,042 | $73,798 |
Millbrae | $33,193 | $82,061 |
Santa Clara | $31,755 | $77,189 |
San Jose | $26,697 | $74,813 |
San Bruno | $26,360 | $62,081 |
Stanford | $22,443 | $88,596 |
East Palo Alto | $13,744 | $44,342 |
なんだ、一番高い Atherton でも $112k かよ、おれでも Atherton に住めるんじゃんと思ってはいけない。Atherton の一世帯あたりの平均人数は三人くらいなので、一世帯あたりの収入で考えると三倍だから $300k 以上ということになる。西川史子に相手してもらえるレベルの人たちしか住めない orz
一人当たり年収ってのは、Per Capita Income のことで、要するに一人がどんだけ贅沢な暮らしをしてるかってこと。
Stanford の平均世帯年収は $88k でそれなりに高水準だけれど、学生が多いからか、子供が多いからか、一人当たり年収はかなり低く、贅沢している感じではない。
なお、East Palo Alto がダントツに低いのは、貧困層の地区なので分かりやすい。ふつーの人は行かないし、いつまでペニンシュラに存在できるのか興味深い。
まあ、そういうわけで、気候も最高で日本への理解もありえないほど高く、とてもアメリカとは呼べないほど暮らしやすい、ここベイエリアには、これだけの格差がある。
こんなに差があるのはおかしいという人もいるし、たしかにアメリカの CEO たちの高給すぎぶりはやりすぎなんじゃないかとも思うけれど、超格差社会シリコンバレーにいてとても幸せに暮らしているおれは、最終的には市場が結論を出すのだろうと思っているし、それでいいと思っている。
共産主義の日本としては、どんなに些細であっても格差があってはいけないという文化なのかも知れないし、誰かが得をするのは許せないからみんなで平等に損をしようという考えなのかも知れないけれど、共産主義では社会は立ち行かなくなるということは分かってるのだから、すなおに諦めて、公平に競争する社会にしていくのがいいと思う。
ルールが公平なら結果に差があるのは当然。頑張るやつもいれば、頑張らないやつもいるし。それでいいんじゃないかと思う。格差がない方が不公平。
まあ、「みんな一緒」なんていうとんでもない教育をしている現状では、となりが大金持ちだったりしたら妬みでおかしくなってしまう人が続出するかもしれないので、「みんな違う」「違っていい」って教育からしないといけないんだろうとは思う。
でも、そういう日本。それはそれでとっても美しい国で、誇りにも思う。
しかしねぇ。。。本当に格差って難しいよねぇ。これじゃいくら稼いでもCAじゃお金持ち気分になれないねぇ。
よーこ - 08 October '2006 - 08:59
鎌倉に引っ越してきてよく「いいとこ住んでますね〜」とか言われるんだけど、だいたいが羨ましそうに言うんだけど、そういうやつに限って仕事もできないし、プライベートでもしっくりこない。 でも、「おれもそっちに住んでやる!」というやつは仕事もできるし友達として面白いんだよね。
アメリカなんかはこういう家に行くと「おれもいつかはこういう家を買ってやる!」ってなんか元気付けられるけど、日本人にはそういう気持ちは無く、負けてるね。 ま、いつまでたってもへんな外人として日本人にはみられるんだろうね・・・
go () (ウェブサイト) - 10 October '2006 - 18:11