ぼんやりと考えたこと

03 March '2007 - 19:10 | アメリカ生活, 技術動向 おみやげ管理に Google Apps Docs

四年ぶりの帰朝を月末に控え、毎日少しずつだけれど、細かい予定をつめている。今のところ、二十三日から九日まで中部地区で豪遊の予定。

今回の目的は、今は亡き無二の親友の七回忌と娘の初顔見せの二つ。まあ、その二つが叶えば他のことはすべておまけみたいなものだけれど、せっかくなので、いつもは会えない友人たちに久しぶりに会いたいと思っている。

また、いつも、日本滞在が楽しいのは最初だけで、途中からはいろいろと面倒くさくなってさっさと帰りたくて仕方ないと思ってしまうので、今回はいろいろと予定を詰めていれてみることにした。ちなみに、そのうちしたいと思っていたのだけれどなかなかできなかった「長野の友人めぐり」が、今回のおまけの目玉。須坂、野麦峠、白樺湖と、だいたい四泊くらいで遊び歩く予定。

あとは、お互いのタイミングが合えばニューヨークの友人に会うことができたら最高なのだけれど、これはまだ分からない。 

かなりラフだけれど、それなりに欲張りな計画で、想像するとかなり楽しみになってきた。

さて、どこまでいっても貸しの方が何万倍も多いはずのぼくなので、あちこちで友人たちの世話になることには何のてらいもない。しかし、本当に迷惑をかけることになるのは友人たちではなく、そのまわりの人たちだということくらいは、さすがのぼくでもなんとなく分かる。

そこで、ぼくもアメリカで少しは大人になったのだということを示すためにも、みなさまに心ばかりのおみやげなんぞを持っていこうと思っているわけだが、いや、これがなかなか大変。実際に大変なのはぼくの女房なのかも知れないが、それはそれ。

完全に欧米化した、まさにアメリカかぶれのミーとしては、たとえば、日本の友人たちが喜びそうなものというのがほとんど分からない。正直、なにが日本にはないのか、まったく見当もつかない。だって、日本から来た人たちは異口同音に「日本はなんでもあるのにアメリカときたら...」っていうし

こういうものは、まだ欧米化がそれほど進んでいない人が普段の生活で気が付いたものとかをリストしていくべきことだと思う。欧米化した先人から何か有用な情報を得たいのならば、逆に欧米化が進んでいないことで得られる情報を還元するというのが、正しい Win-Win 関係と言うものだろう。まだ日本的感覚が残ってる人たち、よろしくお願いします。

というわけで、誰に何を買っていくか、女房と侃々諤々の議論をしつつ、それを女房がメモにとっていた今日の午後。「あとで Docs にいれておいてね」と言ってから気がついた。Google Apps のアカウントでも Docs が「正式に」使えるようになっていたことを。さっそく試してみる。

gmail アカウント以外で Docs を使ったことがない女房のために、ちょこちょこっといじって簡単に説明。さらに、ほっとくと「ああ、そんな風に書いちゃいましたかあ... orz」という結果になる可能性もなきにしもあらずと思い、まずぼくがファイルを作って、こんな感じで書きましょうってことを示してから、Google Apps アカウントの女房を招待。

ファイルを開いて共有がちゃんとできていることを確認。Discuss 機能を使ってメッセージをやり取りしてみたけれど、さくっと動いて感心。となりに並べてレスポンスを確認すると、なんどやってもまったくレイテンシなし。Comet は偉いなあ、やっぱ。

と、これで話が終わるかと思いきや、そうは甘くない。女房の Google Apps アカウントで Docs Home を見ても、さっき共有したばかりのファイルがリストされていないのだ。むむむ。どういうことだろう？

過去に開いたファイルのリストが表示されないとしたら、毎回、共有許可のメールを探して来てそこに書かれたリンクを使うか、ブックマークする必要があるということになる。これはありえない。

gmail アカウントでは期待はずれな動作を経験した記憶がないし、よく分からなかったので、ためしに女房の gmail アカウントにも共有メールを送信。そっちで試したら何の問題もなし。いちど開いたファイルはすべて Docs Home にリストされている。それが期待される動作というもの。

もしかして、Google の cookie 管理の不備をついて以前から勝手に Google Apps アカウントで Docs を使っていたことの弊害だろうか。ぼくが作ったから問題になってるのだろうか。それとも、女房の Google Apps アカウントでは Docs Home には何もリストされないのが当たり前なのだろうか。

試しに、女房アカウントでファイルを作ってみたら、ちゃんと Docs Home にリストされた。ほっ。そして、そのファイルをぼくと共有してみたら、ぼくの Docs Home にはそのファイルはリストされなかった。なるほど。

つまり、Google Apps Docs は、通常の Docs とは違って、自分が新規作成したファイルだけが Docs Home にリストされる、ということらしい。共有は一時的なものに限るという仕様か。ありえない。

さっそく feedback を送りつつ、おみやげ管理に Google Apps Docs を利用することを諦めた。

それにしても、こんな基本的な動作がおかしいというのはどういうことだろう。有料の Premier Edition がこんなレベルなはずはないので、きっとそっちでは通常の Docs と同じ動作をするのだろうと思う。だとしたら、それはそれで余計に意味が分からない。そういう風に作る方が難しそう。

Premier Edition がどれくらい売れているのかは知らないけれど、無料の Google Apps にはさほど興味がないのなら、さっさと止めた方がよっぽどいいと思うのだけれどどうだろう。悪評でも better than nothing なのだろうか。って止められたら困ります。やめないで。

ちなみにエントリのタイトルは、「Google Apps Docs sucks」って韻を踏むのがかなり嬉しかったのだけれど、先日も Google Notifier sucks って書いたばかりだし、あんまり悪口ばかり書いて怒らせてもいけないのでやめました