14 April '2005 - 00:04 | 雑記 戦友との再会
昨日、戦友と久しぶりに会った。97年に一緒にドットコムを始めて、一緒に戦って、一緒に敗れた、戦友。 敗戦後もお互いの近況を報告しあってはいたが、会うのはほぼ四年ぶりか。今日は、義母も日本から「国家の罠」とともに到着したので、義母とも久しぶりの再会ということになった。義母と彼が会うのは五年ぶりかな。特に理由はないが、当時のことは、面白かったことも辛かったことも、今までそれほどお互いに深く語り合ったりはしてなかった。たぶん、話すと長くなりすぎるのと、きっとそのうちゆっくり話す機会があるだろうということを、お互いに感じていたからなんだろうと思う。
そして、四年ぶりの再会。顔を見た瞬間から、当時のことが鮮明に記憶に甦る、甦る。当然、お互い話したいことが山のように溢れて時間がいくらあっても足りない。この四年の間に、自分が どう変わったか、変わっていないか。あの時のことを、あの時はどう分析していたか、今はどう分析しているか。あの時、おれはこう思っていたけれど、あれは 間違っていた、正しかった。あの時、おまえはあの時こういったけれど、あれは間違っていた、正しかった。あの時、あいつはこう言っていたけれど、あれは間 違っていた、正しかった。などなど。
で、結局、一晩ではぜんぜん足りなかったので、今日もうちで晩飯を食わせた(笑)
だが、二晩続けて話しまくっても、やはり、ぜんぜん足りない。そもそも、昔の話ももちろんなのだが、彼が南部出身の東部エスタブッリシュメントでゲイとい うことで、先の大統領選ひとつをとってもとにかく深い話題が尽きなさ過ぎる。おれが議論したいネタが無限にありすぎて困る。いや、困らない。
彼は今ニューヨークに住んでいるのだが、幸運にもベイエリアの会社で働くことになったので、今後、ちょくちょくベイエリアに来ることになるらしい。再来週も仕事でベイエリアに来るという。というわけで、今後は、ちょくちょく会えそうで非常に嬉しい。
今、おれがアメリカに住んでいるのも彼がいたからだし、彼のおかげで今の自分がある。まったく英語が喋れなかったおれを見捨てなかった彼には、本当に感謝 しても感謝しきれない。一緒に投資家を裏切って会社をつぶすことになってしまった戦友が、本当に彼のような人間でよかったと思う。己の幸運にスピノザの神 に感謝せざるを得ない。
昔のことをあまりにも鮮明に思い出したついでに、他の戦友たちにもすごく会いたくなった。今年の暮れにはニューヨークに遊びにいけるといいのだけれどなあ。
ちなみに、全然関係ないが、あろうことか彼はベジタリアンになっており、しかもありえないことに酒も飲まなくなったというので、肉も食わずに酒も飲まずに、そして散々子供に邪魔をされながら、何時間も楽 しく話を弾ませた。久しぶりに日本酒を飲みたかったので残念至極。おれは一人では絶対に飲まないので、彼と日本酒を飲めることを楽しみにしていたのに。そういうわけで、大酒飲みの別の戦友が来ることになっている来月がとても待たれる。