01 March '2006 - 23:27 | 日米対決, 英語 Keith Van Horn の方が断然良かったと思う
たぶん、日本の人は知らない人が多いと思うけれど、「でこぼこフレンズ」のアメリカ版が、実はアメリカでもやっていたりする。 「DEKO BOKO FRIENDS」として。DEKO BOKO ってなんやねんってとこだろうけれど、なんだかよく分からない単語があった方が舶来感が出ていいんだろう。
この「DEKO BOKO FRIENDS」をアメリカで始めて見たとき、それはそれは凄く感動したのだけれど、何が良かったって、まず、声がすごく似た感じの声優を使っていたこと。
アメリカ人と日本人では声質がぜんぜん違うし、アメリカ人的には日本人の声は子供の声みたいに高く聞こえるから、日本のアニメのアメリカ版とかの声でも日本のそれよりもかなり低い声になっている。初めて見ると、マジデって思うこともあるのだけれど、この「DEKO BOKO FRIENDS」は、日本人が見ても違和感ないくらいのレベル。このキャラは、声が可愛くないと意味がない。
それから、もうひとつ、キャラクタ名の L10N が本家の味を損なわないようにちゃんとなされていたことも嬉しかった。以下、アメリカにいるキャラクターのアメリカ名と日本名。
NUT'N NOSE --- はなはなマロン
KEN BAHN --- ケン・バーン
THE PRINCE EGG --- たまごおうじ
MELODINA --- メロディーヌ
ACORN TOTS --- どんぐりん
BIG OGGO & MU MU --- オーガーラとムクムク
DISABEAR --- あなくま
KAKI KAKI --- サボサボ
GRANDMA FUJI --- ふじおばば
BELLY BOING --- くいしんボン
WATER CHAP --- じょうろう
KLINKI KLUNKI --- カランコロン
とても興味深い。
THE PRINCE EGG(たまごおうじ)みたいにただの英訳ってのももちろんあるけれど、BELLY BOING (くいしんボン)とか NUT'N NOSE(はなはなマロン)みたいに、なるほど、うまいね、ってのもある。
中でも、あなくまの DISABEAR は秀逸(姿を消すという意味の disappear とクマの bear を合わせた駄洒落)だし、サボテンは英語でカクタス(cactas)だから、カキカキにしたってのも中々いい。カランコロンがクリンキ・クランキってのも、なるほどなあって思う。
英語を母語としている人たちの英語の感覚を知る上で、こうい う L10N の事例はすごく興味深い。英語人でなければ、こういうのはほとんど不可能だろうと思うし自分には到底不可能だけれど、出てきたものを見てそれなりに感心することはできる。
ただ、この中でひとりだけ、それはどうなんだ、ってのがいる。それが KEN BAHN(ケン・バーン)。
KEN BAHN は、日本の名前の音をそのまま英語名にしただけで、どこにもひねりがない。KEN も BAHN もれっきとした英語音だから響きはスムーズでいいのだけれど、その音には鍵盤を連想させるものがどこにもないから、アメリカの子供は悩んでしまうと思われる。なぜ彼の名前が KEN BAHN なのか、さっぱり分からないんじゃないだろうか。もしかして、keyboard を連想できるんだろうか。
なぜ、たとえば KEY BORN とかにしてしまわなかったのだろうか。もしくは思い切って、おれのバン吉、通称(じゃなくて本名だけれど)「Keith Van Horn」の名前をそのままもらってもよかった。ていうか、いや、今からでもそうすべきだと思う。なんと言っても元ユタの星だし。
ま、とにかく、なぜケン・バーンが KEN BAHN になってしまったのか。アメリカの子供たちは大丈夫だろうか。KEN BAHN を見るたびに、アメリカの子供たちのことが気になって仕方がない。
davilin (ウェブサイト) - 05 March '2006 - 03:33
ちなみに、新しい仲間の三人は、ぼくは動いている映像を見たことがないので、彼らの適切な英語名を想像するのはちょっと無理ですね。見たことがあればできるのかって言われると、まったくできないわけですけれど
ひろしま () - 07 March '2006 - 19:32