23 April '2006 - 21:05 | NBA 審判ではなく選手が試合を決めるべき
昨日から始まっている NBA のプレーオフ。 地元のウォリアーズは例年通り蚊帳の外。わがネッツは例年通り出場で、今日が第一試合。ネッツがホームコートで、相手はペイサーズ。怪我やらアーテスト問題やらで不振のシーズンだったペイサーズだが、おれのページャもいるし強敵は強敵。2002年は 3-2 で勝った相手だけれど、今年はどうなるか。
プレーオフの何がいいって、やはり、選手の気合のレベルが二段階くらい上がること。試合もレベルが高いものになる傾向にあるし、接戦は観ていて楽しい。
さて試合の方だけれど、レベルはそれほど高くなかったけれど、第四クオータまで一進一退の接戦を続ける気の抜けない試合展開。やはり、こうでなくては観ていてつまらない。勝っても負けてもどっちでもいいから、やはり最後まで気の抜けない試合というのがいい。
そして、最後の最後までどっちに転ぶか分からない展開で、後は運と執念が勝った方が勝つんだろうというところで、審判のコールによって試合が決まってしまった。88-88 でペイサーズの攻撃、残り 0.9秒、ネッツのファウル。元ネッツのジョンソンがフリースローをきっちり入れて 90-88 でペイサーズの勝ち。
ペイサーズファン以外の人からみれば、あれをファウルってのはどうかっていうほど微妙の判定で、ましてや、そこはネッツのホーム。ネッツファンとしては、微妙なときはネッツに有利な判定をしるといいたいところ。解説のカーは、「ジョンソンはしっかりオープンでシュートを打てたわけだし、明らかにファウルという状況ではなかったのだから、今のをファウルにするのはおかしいでしょう。試合は、審判のコールではなく、選手の活躍で決まるべきだ」と言った。おれもその通りだと思う。あれは、ファウルを取らなくても誰も(たぶん、ペイサーズファンでさえも。だって、ジョンソンは十分な体勢でちゃんとシュートをしたわけだから)文句を言わないプレイだったし、オーバータイムで決した方が分かりやすくてよかった。
そういえば、前回のスーパーボールも、何度観てもタッチダウンに見えなかったプレイをタッチダウンと判定したことでゲームの結果が決まってしまったということがあって、残念だった。
人間がやる以上、完全な判定というのはたぶん無理だし、いくら訓練されている審判であってもある程度の誤判定は仕方ない。どんな判定でも、それがゲームというものだから、それはそれでいい。
しかし、そのコールで試合の流れが変わってしまったということと、そのコールで試合の結果が決定してしまったということでは、雲泥の差がある。試合がどっちに転ぶか分からない状況、残り 0.9秒で微妙なプレイに決定的な判定をされたら、その後の頑張りで巻き返す方法がない。
ゲームの結果がたったひとつのコールであっけなく決してしまうという試合ほど残念な試合はない。