23 November '2006 - 01:42 | 子育て 体罰は許されない
まあ、どうでもいいことかも知れないけれど、どうも勘違いしている人が多いなあ、と思うこと。
同町教委によると、男児の担任教師が13日、給食で茶わんに残った米を団子状にして天井に投げるのを目撃し、岡本校長に報告した。岡本校長は翌朝、登校し てきた男児を校門前で見つけると、ほおをつかんで引き寄せ、尻を6〜8回たたいた。男児は転倒し、足をすりむき、ほおにはつめ跡が残って血がにじんだとい う。男児はそのまま授業を受けたが、帰宅後、傷に気付いた家族が病院に連れて行き、全治1週間と診断された。岡本校長は同日夕、男児宅を訪れて謝罪。町教 育長には15日朝、報告した。
同小によると、岡本校長は「食べ物を遊び道具にするのは許されず、ここで指導しておかなければと強く思った」と説明したという。
予想通り、子供が悪いとかそれを恥じない親が悪いとか、そういう意見がネット上では散見されるのだけれど、そういう問題ではない。何が許されないかって、体罰が許されないってことがなぜ分からないのだろう。
ご飯を粗末にするべきではないってのは、個人的にはだいじなことだと思うし、校長の怒りはもっともだと思う。
でもね。どんな条件をだしてきても、体罰が正当化される条件なんてこの世には存在しないのだ。少なくとも、基本的人権の尊重を掲げる民主主義国家においては。
体罰は無条件にダメだとするような甘やかしが子供を助長させているとする意見は、完全に勘違いしている。犯罪の代償を体罰で払わせる先進国はないことの意味を理解した方がいい。子供だから殴ってもいいなどという理屈はまったく通らないのだ。どんな人間も、殴られたりすることを受け入れる必要などまったくない。
どうしようもない人たちは、社会のルールに従って自由を制限すればいいだけだ。子供にだって、収容するしかるべき施設がちゃんとある。
ご飯を天井になげるような馬鹿な子供につける薬はないかも知れないが、本人に言っても分からないのならば、生徒の親に言うべきであって、殴る必要などまったくない。
もし親に言っても分からないような馬鹿親ならば、学校に来させるなと言えばいい。校長には、子供の「飼育」を正当に拒否する権利を与えればいいのだ。
子供には教育を受ける権利があるが、それを守るのは親の義務であって、校長の責任でもなんでもない。生徒が最低限のルールを守るように親が指導できないようならば、学校に来させなければいいのだ。
体罰がだめだから先生がなめられて学級崩壊しているのではなく、何をしても責任を問われない仕組みが馬鹿にされているのだ。子供とはいえ、行動の責任は少なからずあるのだということをはっきりとさせなくてはならないのだ。
どれだけ先生と親が努力しても適切な行動がとれない生徒は、学校の運営の迷惑になるので退学させればいいだけだろう。その先は親の責任だ。担任が心配するのは心情としては分かるが学校が心配することじゃない。規律の厳しい全寮制の私立に入れるなり、セラピーに通わせるなり、その子のことは親が考えることだ。
とにかく、話しても分からないから殴るなどというのは猿のすることだ。
たとえそれがお尻を叩く程度だとしても、子供への暴力が許される条件などこの地球上に一切ないし、あってはならない。