ぼんやりと考えている人

ひろしまなおき (廣島直己)
名前: ひろしまなおき (廣島直己)
住処: シリコンバレー
職業: しがないプログラマ
家族: 愛妻一人、息子一人、娘一人
道具: ハーレー二台、ギター三本
電紙: n at h7a.org

Twitter

« April 2024
S M T W T F S
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

以前にぼんやりと考えたこと

最近のコメント

  • ひろしま (ひらがなせいかつ …): じゅくじくんは なくした ほうが いい ですね。ぼくは…
  • たんぽぽ (ひらがなせいかつ …): きゅうに ぜんぶの ことばを ひらがなだけに する…
  • とね まさひこ… (ひらがなせいかつ …): ぼくは ものかき だが, かんじが きらいなので,…
  • とりえ (ひらがなせいかつ …): このさいとは みているだけで なんとなく ほんわか…
  • ひろしま (思い通りの日本語…): こうどな ほんを よめなければ、こうどな たんごを 学…
  • nt4 (思い通りの日本語…): ひらがなせいかつに初めて接し、興味を覚えました。そ…
  • ひろしま (ひらがなせいかつ …): やはり、がいこくに くらしていたり、がいこくとの か…
  • ぷりうりうぷ… (ひらがなせいかつ …): こんにちは。すうぇーでんに すんでいます。いとうさ…
  • Joi Ito (ひらがなせいかつ …): もと べいにち たいしの Edwin O. Reischauer さん…
  • yonay (理屈じゃないとい…): なんか、著者の主張を誤解しているような気がするよ。…

  • Powered by Pivot - 1.40.5: 'Dreadwind'
  • SPAM Poison
  • XMLフィード(RSS 1.0)
  • Atomフィード

05 April '2005 - 11:51 | アメリカ生活, 雑記 コミック単行本の値段

駐在員の同僚が、頼みもしないのにいきなりおれのところに漫画の単行本を持ってきた。

「これ、面白いですよ」、だと。

ふーん。とりあえずその場で中をぱらっとめくると、綺麗目のいわゆるどっちかといえば女性が好き系の方の絵で、おれの好き系の絵じゃなかった。なので、と くに興味もそそられず、「いらん」ってつき返してもよかったのだが、好意で貸してくれるというのにつれない返事も大人気ない。それに、おれは興味はないけ れど女房は読むかもしれないし、とりあえず借りておくことにした。誰も読まなきゃ捨てればいいし。いや、捨てちゃいかんけどね、借りたものは。

渡米以来、ほとんど漫画を読んでいない(5年くらい前に ニューヨークの BOOK OFF で馬鹿みたい漫画を読みふけったことはあるけれど)し、最近のものはぜんぜん知らないし、漫画の前に読みたいものはたくさんあるし、TiVo に録画されてるのにまだ見ていない NBA のゲームとかドラマとかもあるし、最近は特に忙しいので当然こん なくだらない漫画などにおれの貴重な時間を費やしている暇などない。なわけだが、借りたものが読み物である以上、後日、読書感想文を提出しないというのも 許されない。

したかないので一巻だけでもざっと目を通しておいて流れだけは把握しておくか。

晩飯を一人で食いながら行儀悪くその漫画を読み始めたら、げ、面白いかも。まずい。いや、飯はうまいのだが、これは読みたいかも。いや、読みた過ぎるかも。ていうか、これは読まざるを得なくなったかも。最終巻まで一気に全部を。

それにしても、こんな最新の日本の漫画を持っているというは凄いと感心する。買うことはいくらでも可能だが、だいたい、どうやって、この漫画が面 白いと知ることができたのかが不思議だ。いくらネットに日本の情報が あふれていても、今、リアルタイムに面白い漫画情報なんて、実際に読んで見ないと分からないし、実感しにくいと思うのだ。2ちゃんねるで面白いって言われ てる漫画を全部読んでるんならその限りじゃないんだろうけれど、やっぱ、週間とか月間の漫画雑誌を講読して読んでいるとしか思えない。

おれは渡米した時に、直前まで日本で読んでいたその手の雑誌の連載は、ぜんぶ、老後の楽しみにしてしまった。老後に大人買いしまくって、一巻から最終巻まで一気に読むのだ。二回連続で読むのだ。

が、中毒症状が出る人たちは購読し続ける方を選ぶ。いくら麻薬が高くついても打ち続けるしかない。実際にそういう患者を数人知っている。そういうやつの家にいくと最近のビッグスピリッツとかが何冊も置いてあったりするから、なるべく行かないに限る。

さて、興味を持ったのは、この漫画が面白いという情報を仕入れたルートともうひとつ、この単行本自体をどうやって入手したのか、だ。日本から送ってもらったのか、それとも大金はたいて KINOKUNIYA で買ったのか。それとも日本で買ってきたのか。

裏返してみたら、KINOKUNIYA とラベルが貼ってあった。定価 390円。6.05ドル。おお、紀伊国屋で買ったのだな。大枚はたいて。なんか、タイ米を炊いてに似てるね。

しかし、390円の単行本が6.05ドルってどうなんだろう。以前、本を KINOKUNIYAで100ドル買うなら amazon.co.jp で買った方が得って計算をしたけれど、コミック単行本一冊を 6ドルで買うってのは、どうなのだ。いいのか、いけないのか。罪なのか罪じゃないのか。違法なのか、ぎりぎり違法ではないのか。時間内取引なのか、時間外 取引なのか。もう漫画どころではなくなった。というのは嘘。漫画を一気に全部読んでから、次の日の朝にぼんやりと考えました。

さて、これはどう見ても高い感じがするが、感じだけじゃ意味が分からんので、ドル=108円として、輸送費とか管理費とか仕入れ値とか固定費などは一切無視して、とりあえず計算してみる。雰囲気は分かるだろうし。

 390円 ÷ 6.05ドル ≒ 64.5円/ドル (1ドルの価値)
 6.05ドル × 108円/ドル ≒ 653.4円 (コミック単行本一冊の日本円での売値)
 653.4円 ÷ 390円 ≒ 1.68倍 (何掛けで売っているのか)
 653.4円 − 390円 = 263.4円 (一冊の粗利)
 263.4円 ÷ 653.4円 ≒ 40% (粗利率)

うーむ、40% かあ。けっこういい商売だね。為替のリスクもあるといっても、どうせ大きく円高円安になったらそれを理由に値段は変えてしまうわけだから、実際にはたいし てリスクもないだろうし。日本と違って返せないって言っても、船で送って返せば在庫が永久に焼きつくわけじゃないし。

ていうか、これ、日本の紀伊国屋から390円で仕入れてるって計算だから、紀伊国屋ですでに75%くらいの粗利率で儲けた上に、さらに KINOKUNIYA で 40%くらいの粗利率かよ。いい商売だなあ。麻薬中毒のやつに麻薬を売るような商売だなあ。

くっそー。ベイエリアにも BOOK OFF 欲しいなあ。

Trackback link:

トラックバック用URLを生成するには、JavaScriptを有効にしてください。



  
情報を記憶する

Emoticons /

酢ハムがいったいどんなハムなのかはともかく…
 

 

通知:
非公開:

注意: 使用できるタグは <b> と <i> のみです。URLやメールアドレスはそのまま記述すればリンクになります。