03 December '2008 - 22:11 | アメリカ生活 前略、ユキ子様へ
昨日わが家に届いた小包は、すでに開封されていた。日本からの小包がこのように抜き打ちで検疫を受けることは滅多にないことだけれど、あるにはある。
念のために義母に確認を取って中身を確認してみたが、取られたものはひとつもなかったので安心した。
しかし、その代わりと言ってはおかしいが、入っていないはずのものがひとつ入っていた。たぶん、同時に検疫を受けた隣の小包の中に入っていたものだろう。出したものを箱にしまうときに間違って紛れこんでしまったと思われる。
義母は送っていないのにわが家に届いたもの、それは手紙だった。表には「姉上様」と書かれ、裏には「ユキ子より」と書かれている。
残念なことに、その手紙は非常に乱暴に開封されていたので、そっと中を確認してみたら、$100 紙幣が同封されていた。正直に言えばいっしゅん心が躍ったが、そもそも自分宛の手紙ではないのだから、黙ってもらうわけにもいかない。さて、どうしたものか。
他人の手紙を勝手に読むという趣味はないが、手がかりがまったくないのでは他に方法がない。何か連絡先が書いてあるかも知れないと思い、その手紙を読んでみると、齢五十から六十以上は間違いないと思われる達筆に旧字の略字。非常に申し訳ない気持ちになる。
しかし、残念ながら、そこには連絡先は書かれておらず、結局、ユキ子さんにも文枝姉さんにも、どうやって連絡を取ればいいか分からない。
仕方ないので、登場人物などのキーワードをここに列挙しておくことにする。想定できる年代から、これを見つけてくれる蓋然性はとても低いと思うけれど、関係者が検索して見つけてくれるかも知れないと期待したい。
文枝姉さん、静枝姉さん メイさん、光ちゃん、ユキ子さん、シルバーレーク、セーター、のり。
心当たりのある人がいたら、ぜひ連絡ください。手紙をお送り致します。
以下、完全な蛇足。
ユキ子さんが滞在していたシルバーレークというのはどこのことだろう。ぼくが知っている Silver Lake といえば、オレゴン州にある dry lake (湖とはいっても乾燥した湖で、2006年のハーレーでの旅で寄ったことがある。[silver lake ハーレー] でググるとそのエントリが読める) しかないが、日本人が住んでいるとは想像もできないので、きっと違うのだろう。
それにしても、手紙のいちぶが几帳面に黒く塗りつぶされて、明らかに検閲した後があるのには驚いた。戦時中はそういうこともあったらしいが、いまどきそんなことがあるなんて信じられない。やはり、アメリカは戦時中ということなのだろう。
というのは嘘です。ごめんなさい。どうしても言ってみたくてw
chika (ウェブサイト) - 03 December '2008 - 23:18
最初からそれだとかなり滅入りそうな気がするけれど、みんな、そういう体験を通して強くなって行くのでしょうねw
ひろしま - 06 December '2008 - 09:47